雨の日や梅雨の時期には、髪がうねったり広がったりしてしまいますよね。
まずは、その原因から見ていきましょう。
湿気により髪がうねったり広がったりするのは、髪が水分を吸収して膨張したり、膨らむことで毛髪の形がゆがみよじれたりしてしまうため。
水分を吸収しやすい髪ほど、湿気に弱くうねりが強くなる傾向にあります。
髪が水分を吸収しやすくなる大きな要因は3つ
- 湿気を吸う=くせ毛がうねる
- ヘアダメージ
- 髪のタンパク質不足
湿気を吸う=くせ毛がうねる
髪のは以下のような構造をしています。
キューティクル: 髪の表面を覆ううろこ状の層で、髪を保護しています。
コルテックス: 髪の内部を占める主要な部分で、髪の色や形状を決定します。
メデュラ: 髪の中心部で、主に太い髪に存在します。
くせと湿度の関係
水分の吸収: 髪は多孔質(穴が多い)であるため、周囲の湿気を吸収しやすくなります。湿気を吸収すると、髪が膨張します。とくにくせ毛は髪のコルテックスが「吸湿性」のあるものと「撥水性」のあるものが不均一に存在しているため、吸湿による膨張に伴いうねりが発生します。
水素結合の変化: 髪の形状は、髪内の水素結合によって保持されています。湿気によって髪の中に水分が吸収されると、この水素結合が崩れ、再結合します。その結果、髪の形が変わり、うねりやくせ毛が発生します。
キューティクルの影響: キューティクルが損傷していると、髪がより多くの湿気を吸収してしまいます。そのため、ダメージヘアの方が湿気に影響を受けやすく、うねりやすくなります。
ヘアダメージ
ドライヤーの熱、パーマの薬剤、紫外線、ブラッシングによる摩擦などのダメージを受け、髪表面のキューティクルが損傷すると、その部分から水分が吸収されやすくなってしまいます。
また、ダメージヘアは毛髪内部の密度が低くなっているため、湿気を吸収しやすくなります。
髪のタンパク質不足
そして3つめは、髪のタンパク質不足。加齢、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなどにより髪内部のタンパク質や水分バランスが崩れると、湿気を吸い込みやすくなることに。
湿気による髪のうねりを抑えるには、自分の髪が湿気を取り込んでしまう要因をはっきりさせて、髪質にあったヘアケアを行うことがポイントです。
うねりにくい髪を作ろう!対策はこれ
湿気でうねりにくい髪を作るのにおすすめの対策方法をご紹介します。
くせ毛を縮毛矯正で伸ばす
縮毛矯正はくせ毛のうねりを伸ばすのに有効な手段のひとつです。
強いくせ毛であっても、かけた部分は半永久的にストレートです。
湿気を吸い込ませないようにする
湿気でうねりやすい髪には、油分の多いスタイリング剤がおすすめ。
スタイリング剤に含まれる油分が髪の表面をコーティングし、湿気をブロックしてくれます。
湿気対策におすすめアイテム
(ヘアバーム ソフト)60g
3,500円(税込)〜
湿気から髪を守る油分で、艶めく指どおりの良い髪にスタイリング。
固形トリートメントという位置付けなので、スタイリングしながらヘアケアができるのが大きなポイントです。
ヘアダメージを補修する
ヘアダメージを補修するには、アウトバストリートメントを積極的に取り入れるのがおすすめ。
髪を補修するヘアオイル
5,800円(税込)〜
ヘアダメージを補修するなら、毛髪補修成分がたっぷり配合されたものを。
プリュムヘアオイルは「ケラチン」「コラーゲン」「シルク」を配合した濃厚ヘアオイル。
なのに、仕上がりはサラッとしていて、湿気の多い日のヘアケアにぴったりです。
シャンプーとトリートメントでタンパク質を補給する
髪の毛は加齢やダメージによってタンパク質が不足すると、弾力が失われます。
そんなタンパク質不足の髪にハリとコシを与えるのが「ケラチン」や「ヘマチン」です。
髪の毛のほとんどはケラチンでできています。
加齢毛やダメージを受けた髪にケラチンを補ってあげるとハリとコシが出てスタイリングしやすい髪になります。また、ヘマチンは髪の毛表面のキューティクルを補修してくれるので、艶やかでサラサラとした髪に導いてくれます。
おすすめのシャンプー&トリートメント
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1,980円(税込)〜
ケラチンとヘマチンを配合した、エイジング毛やくせ毛のためのシャンプー&トリートメント
正しいシャンプーの仕方
おうちでサロン級の艶髪をつくる!そんな美容師直伝のシャンプー方法をご紹介します。
シャンプー
洗髪するときは、まず予洗いで頭皮と髪表面の汚れを落とし、シャンプーに含まれる保湿・補修成分を浸透させやすくするのがポイント。
髪をしっかり濡らしておけば、シャンプーが泡立ちやすくなります。髪の長さ、多さに見合った量を使い、よく泡立てからやさしく洗いあげましょう。髪をこすって摩擦が起きないよう、頭皮からゆっくり洗うのがコツです。
トリートメント
トリートメントは、頭皮につかないよう毛先を中心に髪の真ん中くらいまで丁寧になじませて。とくに髪の傷みが気になるところは、重ねづけしてたっぷり成分を届けましょう。しっかり髪にもみこむようになじませたら、蒸しタオルやシャワーキャップで包み込み、髪にしっかり浸透させるのが理想的。
目安は5~10分ほど。すすぐときは髪をこすりつけないよう注意し、ヌルヌルした感触がなくなるまでしっかり洗い流しましょう。
ヘアドライ
上から下に向かって風を当て、手ぐしで髪を引っ張りながら乾かしましょう。ドライヤーで髪を乾かすときは、根元からしっかり温風を当てるのがコツ。下から風を当てるとボリュームが出てしまうため、髪の上から下に向かって風を当てていき広がりを抑えましょう。
髪が濡れた状態でプリュムヘアオイルを馴染ませて。
手ぐしで髪を軽く引っ張りながら乾かしていくと、うねりが伸びやすくまっすぐに仕上げられます。
乾かしすぎると逆に湿気を吸い込みやすくなってしまうため、少し水分が残っている状態(90%程度)で終えるのがおすすめ。
ある程度乾いたら冷風を当てて仕上げ、最後にブラッシングをして整えて。
ドライの後にはプリュムワックスをつけ、髪が湿気を取り込まないようブロックすれば完了。
アラフォー(気持ちは永遠の35歳)のはるか。くせ毛LOVEのwebライター。髪の毛に関する情報発信が専門。