「くせ毛で毛量が多いから、重ためスタイルしかできない」「自分の髪に合った最適なスタイルがわからない」「広がる髪を抑えたい」と悩んでいる方へ。
くせ毛で髪の量が多い場合、そのままの髪では扱いがとても大変です。ドライヤーで髪の毛を乾かすのですら時間がかかるし、湿気が多い日の朝なんて外出したくない人もいるかもしれませんね。
そこでこの記事では広がるくせ毛でも艶とまとまりを出す方法と、おすすめの髪型をご紹介していきます。
くせ毛で量が多い人が似合う髪型のポイント
シルエットの形はひし形にする
くせ毛で多毛の人がショートにする時、絶対に意識してほしいのがシルエット!
かならずひし形(卵型)を意識して、メリハリのあるショートを作りましょう。
でも、このひし形のシルエットはそのお客様の骨格によって微妙に変えなくてはいけません。
毛量が多いからといって全体的を減らすとスカスカになってしまうから、減らす部分とボリュームを残す部分を意識すると似合う髪型になります。
あとは襟足を重めにしないこと。なぜなら一気に野暮ったいショートになってしまうからです。
それだけではなく襟足のカットラインは揃えて切ってしまうと太った後ろ姿にさえもなりますから注意です。
くせ毛だからパーマ風のショートで簡単・おしゃれになる
↑仕上げはブロー等をせずにヘアオイルとワックスを使用しました。
「くせ毛だからショートにできない」と思っている人が多いですが、くせ毛さんはパーマ風のショートに見せることが目指すべきゴールで、成功するとオシャレになります。
しかも、くせを活かしたショートで垢抜けることもできます。それも、くせ毛の人が嫌煙しがちな軽めのショートで垢抜けるんですよ。
くせ毛の人がショートにすると、襟足に動きがあったり前髪に柔らかいうねりが出せたりします。逆に直毛の人がショートにするとシルエットに丸みができないので、男性っぽくなってしまうんです。
自分のくせを活かしたショートに出会えば一気におしゃれになるし、若見えする。さらに毎朝のスタイリングも楽になるんです。
チリついたくせ毛はスタイリング剤でカバーできる
↑向かって左がプリュムワックス、右がヘアオイルです。
僕がくせ毛さんのためにお作りした「365日美容院帰りのまとまり」を実現させるためのヘアケア2セットです。
↑パサつく、広がる髪は乾かす前にプリュムヘアオイル、乾いた後にプリュムワックスを付けると艶を1日キープすることができます。
毛の量が多いとbeforeのようにパサパサになってしまいますよね。
くせ毛の場合広がって艶も無くなってしまうからAFTERのようになるためには、スタイリング剤が必須です。
くせ毛と多毛で髪がボワっと広がるだけではなく、髪の毛がチリチリする縮毛タイプのくせ毛さんはちゃんとしたケアが必要です。
縮毛の場合髪の表面がパサついて見えるので、どんなに頑張って髪型を作っても清潔感が出にくいんです。
巷にはくせ毛改善・髪質改善、というくせ毛さんに魅力的なメニューもありますが、永遠にツヤ髪が続く施術はありません。だったら、簡単なホームケアで毎日お手入れしてあげればいいんです。
効果のあるスタイリング剤を使用すると湿気の多い日でも髪が扱いやすくなるので、ストレスが軽減しますよ。
くせ毛で毛量の多い人が陥りやすい髪型の失敗
梳きすぎる・梳かれすぎる
髪の毛が多いと、「とりあえず軽くしたい」と思うものですよね。たしかに髪の量を減らすには梳く・段を入れる・レイヤーなど種類がありますが、梳くという美容師も多くいます。
しかし髪質や全体のバランスをしっかり見ながら梳いていかないと、髪を梳きすぎて失敗しやすいんです。
梳きすぎた髪はパサついて、綺麗に見えなくなってしまう。梳くということは短い髪の毛を作るので、セットの仕方を美容師にちゃんと聞かないといけない場合もあります。
カットは髪を傷めないと思われていますが、カットだけで髪が傷むことだってあるんです。
カット技術の中でも、実は梳くというのは難しい。髪が多いからってたくさん梳けばいいわけでもないし、どこを梳くかも大きく関係します。
ショートが成功するかどうかは、「いかにうまく梳けるか?」にかかっているといっても過言ではありません。
梳かれすぎた時の対策
カットが終わって髪を触ってみたら、思った以上に梳かれていた。カットの翌日髪をセットしようと思ったら、梳かれすぎてパサパサする…。という経験を持っている人もいるでしょう。
梳かれすぎた時、まず髪はパサついています。だから髪をケアしてパサつきを改善しないといけない。
梳きすぎた髪のケアにも、プリュムワックスがおすすめです。パサついた髪にツヤができて、スタイリングしやすくなります。
重ためのボブで落ち着けようとする
くせ毛の人でとても多いのが、「無難な重ためボブにしておこう」という人。重ためのボブは無難ではなく、くせ毛の人がやると高確率で素敵には見えません。
そしてもともと毛量の多い人が重ためボブをすると、頭のシルエットが大きくなってしまいます。全身のバランスも悪いし、首が太く、頭が大きく見えてしまうんです。
お客様が重ためを希望してなくても、美容師に「くせ毛だからこれ以上は梳けない」といわれるケースもあります。
さっきご紹介したように、梳くのは技術が必要。その人の骨格や髪質・全身のバランスを見極めて失敗しないように梳いていかないといけない。どの施術もそうですが、梳くのは特に失敗が許されないんです。
だから、美容師としてはお互い不幸にならないように配慮して言っているのかもしれません。
パーマ・縮毛矯正
やりたい髪型があっても、くせ毛や毛量が多くてできなかったという場合、パーマや縮毛矯正をかける人がいます。
しかし、どんなくせ毛でもパーマや縮毛矯正はおすすめしません。髪が傷むのはもちろん、成功する確率は低いからです。
「縮毛矯正やめたいな」と思っているなら、今すぐやめるべきです。
中には、「縮毛矯正で髪がツヤツヤになる」と思っている人もいるかもしれません。縮毛矯正でツヤ髪になるのは一時的だし、繰り返すとツヤはなくなってパサつきしか残りません。
ずっとツヤ髪をキープしたいなら、プリュムワックスで毎日ツヤを与えてあげればいいんです。
直線のようにストレートな髪じゃなくても、本来のくせを活かしたショートにすれば手入れも楽です。そしてなにより、本来の自分のくせを楽しむことができます。
▽ご参考に
もしこれから縮毛矯正をかけたい、かけるか悩んでいる方はこちらへどうぞ。
くせ毛で量の多い人でも大丈夫!素敵なショート事例集
襟足の長いショートと前髪でエレガントな雰囲気
↑beforeではセミロングの女性。くせ毛+多毛で髪が広がっていて、パサつきも目立っていました。そこでafterでは襟足を長くしたショートで、前髪のあるスタイルで作りました。
横顔がかなりすっきりした印象になっていますし、afterではくせ毛というよりはパーマ風のショートに仕上がっていますよね。こんな風に、耳は出しすぎないほうが女性らしくエレガントに仕上がります。耳前に長く残した前髪で、小顔効果もアップします。
シルエットを整えれば同じショートも激変
↑beforeでもショートのお客様ですが、画像のように毛量の多さが目立っていました。トップにボリュームが少なく、下のほうが大きくなっています。
afterではシルエットを逆にするように、トップにボリュームを持たせて耳のラインの後頭部はすっきりとしたシルエットにカットしました。ピアスが映える素敵な髪型になっています。
まとめ
「自分の髪は扱いにくい!」とコンプレックスになりやすいのが、くせ毛+多毛の人です。くせ毛を暴れさせないように重ためにすると、より一層重すぎる雰囲気になってしまいます。
今まで重ためスタイルを続けていた人は、特に髪型を軽くするのが怖いかもしれません。「髪が暴れて自分で扱えないかもしれない…」とオーダーに勇気が必要な方もいるでしょう。
でも、今回の事例集のように髪のくせを活かしたショートにすれば、暴れても大丈夫なんです。ワックスとヘアオイルでツヤを与えれば、毛量が多い人でもボサっとした印象はかなり軽くなりますよ。

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