「加齢による髪のうねり」トリートメントの選び方と原因・改善法解説

「もともと髪の毛が細いせいでダメージに弱い」

「年齢を重ねるごとに、さらに弱々しくなって“うねり”が悪化してきた…」

ひそかに、こんなお悩みをお持ちのあなた。

トリートメントでなんとかなるかな?と思っていませんか。

実際に、トリートメント開発者である僕が言うのもなんですが…。

実は、加齢による「うねり」はトリートメントだけでは改善できません。

この記事では、加齢による髪のうねりに悩んでいるあなたへ向けてトリートメントの選び方から、うねりの原因と改善方法まで徹底解説!

あなたにピッタリのおすすめトリートメントもご紹介するので、ぜひ最後までお読みくださいね。

トリートメントの選びの基礎知識

美容師MAX戸来
「トリートメントには大きく分けて3種類がある!」ということをご存じですか?
はるか (永遠の35歳)
えっと…。
そう聞かれると、ちょっと自信がないですね…。
美容師戸来
大丈夫です!
まずは、トリートメントの基礎知識から解説していきますね。
  • サロントリートメント

文字通り「サロン」で受けることができるトリートメントのこと。

髪の表面のキューティクルにコーティングをするため、髪がツルツルになる特徴があります。

ただし、その効果はシャンプーするたびに落ちていくため、短くて2日、長くても7日程度です。

美容院には、さまざまなトリートメント系メニューがありますが、詳しくはこの後解説していきます。

  • アウトバストリートメント

アウトバストリートメントは、お風呂あがりに使用するヘアケア剤。

ミルク、ミスト、クリーム、オイルなどの種類があります。

主に、ドライヤーを使用する前に使うことで「熱ダメージ」から髪を保護し、髪の毛表面を整える効果があるものがほとんど。

それぞれ使用感や特徴、仕上がりが異なるため、あなたの髪質や悩みに合わせた選び方が必要です。

  • インバストリートメント

お風呂の中でシャンプー後に使用するタイプが「インバストリートメント」です。

トリートメントと表記されているもの以外にも、ヘアマスクやヘアパックといった名前の製品も含まれます。

シャンプーで洗浄した状態の髪に、補修成分や保湿成分、保護成分などを浸透させて髪のコンディションを整える役目があります。

サロントリートメントは必ずしも必要ではありません

「美容室のトリートメント=うねりが治る」と勘違いしてませんか?

実は…

サロントリートメントを受けても、髪のうねりやダメージが治るわけではありません。

髪質改善やトリートメント系メニューについて

  • 髪質改善

美容院によって使用する薬剤は異なりますが、基本的には「弱めのストレートパーマ・縮毛矯正」を行っています。

髪のクセやうねりがなくなるため、サラサラとしてまとまりの良い手触り・見た目になるんですね。

しかし、髪質が根本的に改善されるわけではありません。

あくまでも、縮毛矯正の場合は薬液と熱処理によって髪内部の構造を変化させているだけに過ぎないのです。

  • 皮膜系のトリートメント

髪にもともと存在するCMCやケラチンなどに似せた成分を浸透させ、その上から皮膜(シリコーン)でコーティングするトリートメントです。

みなさんに「サロントリートメント」と認識されているものは、ほとんどがこのタイプ。

カラーやパーマ、縮毛矯正などのメニューと一緒におすすめされることが多いですね。

  • 酸熱トリートメント

酸熱トリートメントは、新しい考え方で、美容師さんの施術技術によって髪の毛のダメージが少ないのがポイント。

簡単にいうと、縮毛矯正とサロントリートメントの中間的な位置づけです。

ダメージを受けた髪に施術すると、最初は効果を感じやすいのが特徴ですが、くせ毛が伸びるわけではございません。

 

はるか (永遠の35歳)
うねりを改善するにはどうしたらいいの?
美容師戸来
基本的にはホームケアをしっかり行いましょう。

うねりが改善しやすいトリートメントの特徴ご紹介

加齢による「うねり」を改善したいのであれば、毎日おうちでできる「アウトバストリートメント」と「インバストリートメント」から始めましょう。

突然ですが、あなたはホームケア商品選びをするとき、宣伝の「謳い文句」だけに騙されていませんか?

市販製品を悪く言うつもりはありませんが、ほとんどの謳い文句は嘘!

「髪補修成分配合」とか「ダメージ補修」などと書かれていても、ほんの微量しか配合していないケースが多々あります。

そこで、本当にうねりが改善するトリートメントの見分け方、成分をご紹介!

「なにを買えばいいのかわからない」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

おすすめのインバストリートメント成分

  • ヘマチン
  • ケラチン
  • 加水分解ヒアルロン酸
  • ツバキ種子油
  • コラーゲン

髪の補修効果が高いヘマチンやケラチンをはじめ、水分保持力に優れたヒアルロン酸などが含まれているトリートメントを選びましょう。

成分表記は、成分配合量が多い順に記載されています。

そのため、上記の成分が10位以内に含有されているトリートメントがおすすめです。

おすすめのアウトバストリートメント成分

  • ケラチン
  • アボカド油
  • ホホバオイル
  • シルク
  • 加水分解コラーゲン

アウトバストリートメントの場合には、髪内部の補修はもちろんのこと、髪表面のキューティクルを保護する保湿成分が含まれている製品を選びましょう。

ドライヤーやアイロンからの熱ダメージを軽減することによって、乾燥しやすいくせ毛のパサつきや「うねり」を緩和します。

僕が開発した「おすすめのトリートメント」をご紹介する前に基礎から学んで欲しいので、恐縮ですが以下をお読みいただけないでしょうか?

なぜ加齢によって髪質が変わるの?

年齢を重ねていくと、ほとんどの方が髪質の変化を感じます。

これは、なにも特別なことではありません。

完全には解明されていないのですが、ホルモンバランスなどが関係して頭皮の毛穴(毛根)の形が変わることが原因だと考えられています。

髪の構造

 

若いころにはキレイな円形だった毛穴の形状が、加齢によって「楕円形」に変化します。

頬の毛穴なども、たるみのせいで涙型になってしまう方も多いでしょう。

考え方としては、それと同様。

そして。

髪が生えてくる段階で髪内部のコルテックスに偏りが生じ「うねり」「ツヤのなさ」「パサつき」が気になってくるんですね。

コルテックスには、もともと性質の異なる2つの細胞が規則正しく並んでいます。

ところが、加齢によって毛穴にゆがみが生じると、これらの細胞が不規則に存在するようになってしまうのです。

加齢による髪質の変化

はるか (永遠の35歳)
加齢で髪質が変わるのは仕方ないのかもしれないけど…
同年代でもキレイな髪の人って、私とは何が違うの?
美容師戸来
同じ年代でも、お肌がキレイな人とそうでない人など、個人差がありますよね?
髪の毛もまったく同じことがいえます。

その他、30代後半~40代くらいになると、50%以上の方が白髪染めをスタート。

そのため、知らず知らずのうちにダメージが蓄積して「髪質が変わった」と感じることが少なくありません。

当然、白髪染めを必要としていない女性は、髪にかかる負担が少ないため大きな髪質の変化を感じないことも。

また、髪にうねりの有無はもともとの髪質などの「先天的要因」も大きく関わっています。

加齢によるヘアサイクルの乱れ

私たちの髪の毛は「ヘアサイクル(毛周期)」のなかで成長したり、生え変わったりしています。

お肌の「ターンオーバー」と少し似たイメージですね。

ヘアサイクルの場合には、大きく分けて「成長期」「退行期」そして「休止期」の3つに分かれます。

 

年齢を重ねていくと、このヘアサイクルが正常に働かないことが増えてきます。

例えば、以下のような「アホ毛」も、この毛周期が乱れてしまった結果、目立つようになるものです。

「早期成長期中」の髪がしっかりと成長できないまま、休止期に…。

すると、先ほどの写真のように髪表面からピョンピョンとアホ毛が出てしまうんですね。

コレ。心あたりのある方は、かなり多いはず。

実際にLINE相談でも、アホ毛に関するお悩みはとっても多く寄せられますが、これはヘアサイクルの乱れが原因だったのです。

「加齢によるうねり」5つの原因(要因)と対策

さあ!お待たせいたしました。

それでは、この記事の本題「加齢によるうねり」の原因と対策について解説します。

うねりの要因は、大きく分けて5つ。

  1. 先天的要因
  2. 後天的要因
  3. 外的要因
  4. 物理・科学的要因
  5. 毛根・毛穴の形状の歪み

あなたの髪のうねりは、どのタイプでしょうか。

ひとつずつ、一緒に見ていきましょう。

1.先天的要因

先天的要因とは、わかりやすく言い換えると「遺伝」などのこと。

生まれつきの髪質で、くせ毛だったり「うねり」が目立ったりする方もかなり多いですね。

実際、日本人の70~80%はくせ毛があるといわれているほどです。

対策

生まれつきの「くせ毛」の場合には、その根本的要因を取り除くことができません。

そのため、基本的には「くせ毛を個性として受け入れ、うまく共存していく」という形をとるのがベストだと考えています。

くせ毛やうねりを活かした髪型にしたり、髪にツヤをのせて「うねり」を美しく見せるスタリング剤などを使用するのがオススメです。

2.後天的要因

後天的要因は、加齢による頭皮や毛穴、髪の内部の変化のこと。

お肌も年齢を重ねるごとに、たるみが気になったり、シワやほうれい線が目立ったりしますよね。

髪も同様、20代、30代の頃には無かったような「うねり」「パサつき」「ボリューム不足」などの変化が出てくるものです。

対策

加齢による「うねり」については、とにかくホームケアを正しく行ってあげることをオススメしています。

年齢を重ねていくにつれ、お肌のスキンケアを念入りに行うのと同じように、髪のケアもしっかりと行ってあげましょう。

シャンプー後に、そのまま何もせず「ただ乾かしただけの状態」で過ごすのは、エイジング毛がより乾燥してうねりやすくなるため注意してください。

3.外的要因

髪の毛の性質上、湿気(水分)を含むと膨らむという特徴があります。

特に、加齢によって髪の内部のコルテックスに空洞ができると、より空気中の水分を取り込もうとする働きが強まるのです。

すると、髪のうねりやクセが強調されてしまい、結果的に髪がまとまりにくくなります。

対策

空気中の水分や湿気から髪を保護するために、油分の多いヘアケア剤で髪を包み込んであげることが大事。

また、髪内部の空洞を満たすような補修成分・保湿成分が含まれたアウトバストリートメントなどで、髪の状態を整えてあげるのも有効です。

4.物理・科学的要因

上の図のように、髪が傷む原因にはさまざまなものがあります。

毎日のブラッシングやシャンプーをはじめ、ドライヤーやアイロンなども間違った方法で続けてしまうとダメージの原因に。

さらに、美容院の施術であるパーマやヘアカラーも、繰り返すごとに髪へダメージが蓄積してしまうので注意が必要です。

特に、ブリーチや縮毛矯正は1回受けただけでも、髪には大きな負担となります。

うねりを通り越して、チリチリになってしまうケースもあるため、これらの施術は慎重に行うべきです。

美容室でのカットミス

「美容院でカットをしてもらった後にパサつきが目立つようになった」「うねりが出るようになってしまった」というお声をよく聞きます。

これは、すきすぎをはじめ、切れ味の悪いハサミを使用してカットしたことが原因。

その他にも、美容師さんの単純なミスで髪がまとまらなくなってしまうケースも少なくありません。

パーマなどの薬剤によるダメージ

パーマや縮毛矯正など「薬剤」を使用する施術では、その薬剤選定放置時間を間違えたことによって髪に強いダメージを与えてしまうことがあります。

例えば、弱い薬を使うべきところを強い薬にしてしまっただけでも、髪はあっという間に傷んでしまうものです。

このダメージが原因で、髪がチリチリになったり「うねり」が目立つようになることも珍しくありません。

ホームケアミス

みなさんが特に注意すべきはホームケア!

ちょっと以下の項目をチェックしてみてください。

あなたは大丈夫でしょうか?

  • シャンプー前にブラッシングをしない

濡れている髪はデリケート。髪の毛が絡まって切れてしまう恐れがあります。

  • お風呂あがりに髪を乾かさない

自然乾燥するとそのままの形で固まり、うねりが出やすくなります。

  • シャンプー後のヘアケアを行っていない

アウトバストリートメントなどで、しっかりと補修保湿してあげる必要があります。

  • シャンプーやトリートメントの仕方が間違っている

詳しくはこの後の動画で解説しているので、よろしければご覧ください。

いくつ当てはまりましたか?

ひとつでも当てはまった場合には、あなたのうねり髪の原因はホームケアかも!?

動画でも正しいシャンプー&トリートメント法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

動画で分かる!正しいシャンプーの仕方

 

動画で分かる!正しいトリートメントの仕方

部分的にうねるのはなぜ?

よくご相談をいただくのですが「髪全体ではなく部分的にうねります」というもの。

同じように悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

その理由は、以下のようなものがあげられます。

  • 完全に乾かさないで寝ることによる寝癖
  • 髪ゴムなどヘアアレンジにより跡がついてしまう
  • 高温のアイロンで傷んだ

 

対策としては、アイロンの温度は130℃以下で使用すること。

髪を構成しているたんぱく質は、150度で熱変性や炭化を起こすといわれています。

一度パサパサになってしまうと、元には戻らないため注意しましょう。

ヘアアレンジやまとめ髪の際には、ピンの付け外しは優しく丁寧に行ってください。

また、髪ゴムは細いものをお使いでしたら、できるだけ太くて柔らかいものに変えることをオススメします。

5.一部分だけ毛根(毛穴)の形状が歪んでいる

全体的には、そこまでくせ毛やうねりが気にならなくても、部分的にチリチリとした髪が生えてくることがありますよね。

これは、一部分だけ毛根の形状が歪んでいることが原因。

髪自体というよりも毛穴の形に問題があるため、何度抜いても同じ場所からはウネウネ・チリチリの髪が生えてくるのが特徴です。

対策

部分的なうねりが気になる場合には、以下のような対策があります。

  • うねりを活かすカットをする
  • 縮毛矯正で真っ直ぐにする
  • 長さの調整でうねりを目立たなくする
  • 正しいホームケアを行う

ちなみに、髪のうねりを頭皮マッサージで治す!という情報を目にしたことがある方も多いかもしれませんね。

しかし「頭皮マッサージでうねりが治った」という方は、僕のお客様のなかには一人もいません。

これが現実です。

僕は、お客様に対して頭皮マッサージなどではなく、アウトバストリートメントをおすすめしています。

『2STEPアウトバストリートメント』は、くせ毛専門美容師として多くのの髪に触れてきた美容師が開発。

加齢によって「うねる」「広がる」「ツヤがない」「パサつく」という、40代以上の髪のお悩みを解決するためにお作りした製品です。

よろしければ、こちらの記事もご覧くださいね!

くせ毛・パサつく髪に『2STEPアウトバストリートメント』が選ばれる理由

「くせ毛さんに合ったインバストリートメントを使いたい」という方は、下の記事もぜひご覧いただければと思います。

40代、50代の女性から嬉しい口コミが寄せられている、こだわり成分配合のトリートメントです。

プリュムシャンプー&トリートメントの口コミや特徴・成分徹底解析

最後に

今回は、加齢による髪のうねりについて、トリートメントの選び方をはじめ、原因、改善法をご紹介してきました。

あなたのお悩みは解決しましたか?

「わからないことがあるんだけど…」という場合には、遠慮なくご相談ください。